横浜中華街で春節を祝う その3 [あらゆる祭りを楽しもう!]

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日本では正月気分も抜けた頃にソレはやってくる。

ソレ、とは旧暦の正月「旧正月」のことである。旧暦とは、かつて日本でも使われていた中国歴のことであるが、今も中国・台湾・韓国などでは旧暦の正月は重要な祝祭日であり、1月1日の元旦よりも盛大に祝われる。

旧正月は中国語で「春節」。今年は2月7日だが、この日から続く数日間は横浜中華街でもパレードや演舞が見られる。町全体が華々しいムードに染まる春節を今回はどうぞ。

text by 和田 朗

ぱんぱぱんぱぱぱぱぱぱぱん!!!と激しい音がして爆竹がなり、花火などとは比べものにならないレベルの煙幕がかかる。

以前は、観客の列からも爆竹を投げたりが出来、それこそ火の粉が身の回りをぶんぶん飛び回っていたというが、今はいろいろな規制があって、主催者側の爆竹も「爆竹カート」内で鳴らされる。火の粉もほとんど飛ばず、安全である。

昔からの爆竹の派手さを知っている方には物足りないのだろうが、私のように初めて見た者にはそれでも十分大きな音だし、派手な煙にびっくりする。

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耳を押さえている人も

この派手な爆竹のあとに現れたのが獅子舞。

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先頭は旗と共に現れた白い獅子舞。

数年前にこの横浜中華街の春節カウントダウンに行って、初めて獅子舞の演舞を見たときの感動は忘れられない。
日本の獅子舞も素晴らしいが、中国の獅子舞は雑伎団チックなのだ。一人の上にもう一人が乗って、3メートル以上の高さになってみたり、その華々しさが獅子舞自体のカラーリング同様尋常ではない。

今回はパレードなので、それほどアクロバティックなことはやらないだろうと思いつつ、心ははやる。

白い獅子舞の次にピンク・黄色・黒・青とぞくぞく獅子舞がやってくる。
睫毛をばちばちさせながら、くねり、背伸びし、賑々しい。

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サテン生地が日に輝く

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後ろ姿

日本の獅子舞が前・後で人が入っているイメージとしたら、中国の獅子舞は上と下で人が入っているイメージだ。

パレード中、もちろん音楽も欠かせない。特にこの獅子舞のときは、銅鑼(どら)や太鼓の音がよく響くなあと思っていたら、すぐそばに生バンドの皆さんが居た。

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銅鑼と太鼓が見える

またこの打楽器の音がよいのね。しゃーーんしゃーーーん、どんどどん。という生の音が心地よく耳に響く。

さすがに獅子舞は行列の取りを飾るだけあって、じっくりたっぷり魅せてくれる。前述の人の上に人が乗っかり、獅子舞が高く首を掲げたような仕草も存分に魅せてくれるし、おどけて、観客の頭を噛んだりする。もちろん、この噛まれた人には福来たる、という訳ですね。

この獅子舞を存分に楽しむと、パレードも最後。

このあと関帝廟を後にした行列を少しだけ追ってみる。

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どこの道でも大人気。

やはり、どこの道も関帝廟前ほどではないにしろ人垣が出来ていた。
特に獅子舞は立ち止まって演舞をやるので、携帯で家族や友達にメールでも送るのだろうか、盛んに携帯を持つ手を挙げているのが可笑しい。

獅子舞の辺りはパレードの中でも派手な部分なので、爆竹の鳴らし方もすごいのだ。 そしてようやくちゃんと撮影できたのが、こちら。

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爆竹カート

爆竹はこの中に放り込んで鳴らす。
雰囲気が出ないといえばそうかもしれないが、ごみは出ないし、危険はないし、移動が楽で良いアイデアだと感心した。


私がパレードを見ていた時間、正味30分くらいだろうか。
中華街の道自体がそれほど広い道ではないので、爆竹の煙は自分の鼻先まで来るわ獅子舞はこちらの鼻先まで顔を伸ばすわで臨場感たっぷり。

春節は観光の為のものではなく純粋に正月のお祝いなので、今年は平日だったわけだが、それでも結構な人出であった。これが週末に重なるとすごいのだろうなあ・・と思いながら家路についた。

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パレード後の関帝廟前

来年はカウントダウンを見に来るぞと心に誓いつつ。


さて、突然ではありますが、このコラムの連載はこれにて終了。古式ゆかしき伝統から、町おこしの一貫やらなんやら様々な季節の祭りをご紹介して参りました。
取材取材といいつつ、普段なら気にも留めないようなイベントに足繁く通うきっかけをつくってくれたこの連載に感謝しつつ、皆様とお別れ致します。

いつかどこかで、また会えますように。それこそ巡り来る祭りの様に・・。


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