マイボートでアマダイを釣ろう! その2 [季節を遊ぼう!ゆる釣り部]

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みなさん、釣りは好きですか? 釣りっていうと、いろいろな道具を揃えたり、仕掛け作りが難しかったりと、ちょっと面倒臭い遊びだと思われるかもしれない。実は私もそう思う。一匹でも多く釣るための張りつめた緊張感とかも大の苦手だ。
でも釣りっていうのは、それこそ魚の種類以上に釣り方があり、その中には気を張らないでできる“ゆるい釣り”もたくさんあるのだ。このコラムでは、そんな季節ごとのゆるい釣りとその周辺模様を紹介していきたいと思う。

text by 玉置 豊

その時、悲劇が起こった

はい、前回からの続きです。

「こんなに釣れ続けたら食べきれないなー」なんて余裕をかましているときに悲劇は起きた。

なんと気がついたら私の竿先が折れていたのだ。

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ガビーン。

根掛かりを無理にはずそうとしたときか、オマツリをほどいているときか、いつやってしまったのかはわからないのだが、兄から譲り受けた定価26,400円という私が持っている竿の中でダントツに高い竿の先っぽが折れている。

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ポッキリ。

ごめんよ、アニキ…。

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目線の先に、本来あるべき竿先がない。

「飲み放題1000円ポッキリ!」というのは嬉しいけれど、「竿先気づいたらポッキリ」っていうのは悲しい。そりゃもう悲しい。

竿と一緒に心が折れた

今日初めて使った竿の先が折れるというアクシデントに、テンションと集中力が一瞬で下がりきった。ついでに体脂肪率も下がればいいのだがそうはいかない。この件で同行の二人に気を遣わせまいと気丈に振る舞うのだが、目はうつろで視線もろくに定まらない。

この一瞬を境に、私の釣れるペースが明らかに下がったのは、竿先が折れたことによって感度が鈍ったというよりも、竿が折れたショックで心が折れたためだろう。あーあ。

そんな私の苦悩をよそに、今日が初対面の逗子さんと坂さんはいつの間にやらすっかり仲良しになっていて、二人でキャッキャキャッキャととても楽しそうである。

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「僕にも運転させてー」「うん、いいよー」

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拭いているのは涙じゃない、波しぶきなんだ。

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もうフルフェイス状態で現実からの逃避。

このことは兄に黙っておこう。それが平和のためだ。

とうとうアマダイが釣れた!

折れた竿先をぼーっと見ながら、すっかりアマダイを諦めた状態で漠然と釣りを続けていると、後ろで坂さんが「おー、またサバが掛かった。この引きは絶対サバだね。もう100%サバ!」とサバ宣言をしている。なんだまたサバかと思って振り向きもしないでいると、タモを持って待ちかまえていた坂さんと仲良しになった逗子さんが「あー、赤いサバだねー!」というではないか。

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赤いサバ?

赤いサバってなんだよと思って振り向くと、明らかにサバではない鮮やかなピンク色の魚がタモに入っている。ってそれ、どう見てもアマダイでしょ!

さっきまでサバだサバだといっていた坂さんが、「あかーい!(スピードワゴンの井戸田潤風に)」と40センチはありそうなグラマラスボディのアマダイを持って、いつもより7割増しのテンションで喜んでいる。「アマだーイ(やっぱり井戸田風)」だって。サバはどうした、サバは。

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サバかと思いきや、なんと本命アマダイが登場。

今日初の本命登場に盛り上がる坂さんと逗子さん。するとすぐに逗子さんも一回り小さいながらアマダイを釣り上げた。

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記念写真を撮る仲良しの二人。
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私にはアマダイはまぶしすぎる。


よ、よかったね、二人とも。

私もアマダイ釣りたい

逗子:「アマダイの引きはいいねー」

坂:「最後までグググって抵抗しますねー」

なーんてアマダイを釣った者同士の会話を聞かされて、さっきまで皆無だった私のやる気もどうにか戻り、ちょっと短くなった竿先に集中していると久しぶりのアタリが来た。やっぱり集中力が大事だな。慎重にリールを巻くとそこそこ重い。これは小型のアマダイかなと思って肩の痛みも忘れて一気に巻き上げると、鮮やかな赤い魚体が海の中に見えてきた。

よし、あかーい。

でも…鮮やかすぎー。

ドレスアップしすぎー。

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なんだこの金魚は。

釣れたのはアマダイではなくて、サクラダイというスキューバダイビングで出会うのなら歓迎だが沖釣りではあまり出会いたくないようなビジュアルの魚だった。ああ、せっかくちょっと上がったテンションがまた急降下していくよ。

そしてそんな私にお構いなしで、坂さんはオニカサゴという高級魚を釣り上げてヒートアップ。

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「あれー、オニカサゴまで釣れちゃったよ。」

しかも二連発。

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「俺ってカッコイイ?」とはいわなかったが、そんな写真。

「釣りで一番大切なのは、海中の様子をしっかりイメージすることと、釣れると信じて釣り続ける集中力なんだよ」と、身をもって教えてくれる坂さんでありました。ちくしょー。

そして感動の逆転ホームランか、ヒラメが掛かった!

時刻は午後2時。もうそろそろ沖上がりという時間になり、「やられっぱなしでは男が廃る!」という思いを込めて沈めた最後の仕掛けにドラマが潜んでいた。

ごく小さいアタリをうまく拾って仕掛けを巻き上げると、そこに掛かっていたのはなんとヒラメだったのだ!

といっても座布団サイズの大ヒラメではなくて、手のひらサイズのタマガンゾウビラメだけどね!

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ちいせー!

なーんてオチが着いたところで釣り終了。竿は折れるわ(私だけ)本命は釣れないわ(私だけ)、後半グダグダな釣りとなったけれど(ああ、私だけさ)、それでもみんなの釣果を入れたクーラーボックスは赤い魚でいっぱいになった。あかーい。

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ああ、やっぱりアマダイ釣りたかったなあ。

人生の悲喜交々を味わった、大変感慨深い釣りでした。

美味しくいただきました

釣った魚を家で食べながら、一人で釣りの反省会。

今日の釣りを振り返りながら、次はエサをああしよう、仕掛けをこうしよう、竿をどうしよう、なんて考えている時間が割りと好きなのさ。

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トラギスの天ぷら。キスよりフカフカでうまいかも。
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ホウボウの刺身。あまーい。


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ラクダのミイラみたいになってしまったカナガシラの干物。怖い。
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サクラダイは金魚みたいな見た目だけれど、焼いたらうまかった。
ということは、金魚もうまいのかな。


どの魚もとっても美味しいのだが、メインとなるはずだったアマダイが食卓にない。

よし、こうなったらアマダイが釣れるまで通い続けることに勝手に決定!


そんな訳で次回、唐突ですが連載最終回らしいよ!


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rouxchan

次回で最終回とは、寂しいです・・・
by rouxchan (2008-03-24 01:24) 

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