年越しそばを作りましょう [とろろそばが出来るまで]

     

気がつけばもう年の暮れ。日常に一層の慌ただしさが加わり、あっという間に年明けを迎えるんだろうなぁと思う毎日です。
今年お世話になった方になにか出来ないか?
そうだ私には大量のそば粉がある!年越しそばを振る舞うのはどうだろうか?!

そんな訳でやってみました。ゲストも盛りだくさんです。

text by 小川 恭

はたとそんなことを思いついたのは、手元にあるそば粉があまりに大量だからだ。

教えていただいたそば打ちのレシピによれば、一回分2人前に使うそば粉は200グラム。

対していただいたそば粉は、総量2キロ。

ざっと10人前相当のそば粉をいただいたわけである。

もちろん沢山もらえて嬉しいのは嬉しいのだが、せっかくそんなにあるならおすそわけしようと思うのが人情というものだ。
そこでちょうど年末ということもあり、年越しそばを振る舞うことにしたのである。

お客様を呼ぼう

お世話になった方、ということでお呼びしたのはお馴染み玉置さん
一番大変だった収穫を手伝っていただいたのに、そば打ちには呼べなかった。ずっとその罪悪感にさいなまれていたので、声をかけさせていただいた。

・・・この段階まで、おめでたいことに私の頭には失敗の文字なんてひとっつもなかった。前回のそば打ちで出来たそばがあまりにも美味かったため、成功するとしか思えなかったのだ。だから偉そうに「美味しいそばを振る舞いますから!」ぐらいの感じでわざわざ玉置さんを呼び出したんである。

いざ、そば打ち


準備万端

蕎麦の里でいただいたレシピと、道具材料を並べて、いざスタート。


熱湯を入れたらすばやく!

つなぎの小麦粉も入れて


教えてもらった段取りを思い出し思い出し、生地をこねていく。
全ては順調に進んでいるように思えた。


じゃあボクは本でも読んで待ってます

今思えば、様子がおかしくなってきたのはこねが本格的になってきた頃からだ。
なんとなーく触り心地が乾いているというか、パサパサした感じがする。
でも、前に教えてもらったときも最初ぱさついていたのが、しっとりまとまったんだよなぁと、特に疑わずさらにこねる。


がむしゃら

しかしこねてもこねても状態は良くならない。
もうよかろうと丸めてはみたのだが、


表はなめらかになるが

裏がとんでもない


そば打ち名人が見せてくれたような技が、私に出来るはずもなくもう諦めてこの状態でのしに入った。


ぼろぼろ

パンなどの生地とは違って、生地自身の粘りがとても少ないため、ほころびがあるところからどんどん割れていく。生地の表面もかさかさで麺棒に巻き付けることすらできない。


こりゃ失敗だねえ

あまりにもラチがあかないので、この生地はあとでなんとかして食べるとして、もう一回最初からチャレンジすることにした。

計量からやりなおし

また失敗するのがこわくて、量を半分の100グラムに変更した。

さきほどは計量カップのメモリだけに頼って計ったのだが、玉置さんの「やっぱりそば粉と小麦粉じゃ重さが違うんじゃない?」という言葉に、今度ははかりも用いて計量。

すると驚愕の事実が!!


ちゃんと100グラムだけど

カップのメモリだと全然少ない!


・・・失敗の原因はこれかー。

ちらと玉置さんの方を見やると、もう目も合わせてくれなくなっていた。

でも、原因も明らかになったし、今度こそ!


2冊目

なのにまた

こね始めの手触りは、最初のものよりしっとりして、これはイケる!と思ったのだが、こねているうちにやっぱりひびわれが目立ってきた。
暖房のせいで部屋が乾燥しているのだろうか?そして暖房のせい&二回目ということでとても暑い。


がんばれー

もうこれ以上やっても改善の見込みはない。私は諦めた。
とりあえずのし始める。


大陸移動のように生地がちぎれる

どうにも生地ののびが悪い。無理に伸ばそうとするとちぎれる始末だ。
生地はまだ全然厚かったが、麺状に切っていく。


普通の包丁で

ごんぶと


切ったそばをゆでているところに、隣の部屋で仕事をしていた堀江さんが通りかかった。


怪訝な表情

そうだ!堀江さんにもおそばを食べてもらおう。こうなったら巻き添え・・・いやいや堀江さんにも本当にお世話になったから。


なんとかそれらしく

ゆで上がったそばを盛りつけ、そばちょこにつゆを用意して添えるとちゃんとそばらしくなった。

まずは毒味として、私がひとくち。


ずずず

固ぇ


なんともコシが強い。強すぎる。

ゲストの皆様もどうぞ。


思わず遠くを見る歯ごたえ

苦笑い


堀江「そばの香りがちゃんとしますね」

玉置「そば粉はとてもいいそば粉だね」

・・・はい。ごめんなさい。

こうして私の年越しそば作戦は見事に玉砕した。玉置さんと堀江さん、それからそば打ちを手伝ってくれた同僚には恩を仇で返すようなことになり、大変申し訳ない。

来年はちゃんとしたとろろそばを振る舞いたいと思います。


nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 2

ソバ打ちは、最初が肝心だそうです。
水を加える時に、全体に均等に水分が浸透するようにすると良いそうです。
本来は素早い手の動きで、行われるものですが、初心者には難しいので、霧吹を使うと良いそうです。

ただし、私はやったこと無いので、保証はしません。
by (2008-01-04 20:58) 

REN

私のSNS(ryoo)をご覧あれ 一年間蕎麦打ちの連載(とぎれとぎれ)がござんす
by REN (2008-01-09 16:28) 

トラックバック 0

この記事のトラックバックURL:
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。