ラッキョウでイイダコを釣ろう その2 [季節を遊ぼう!ゆる釣り部]

みなさん、釣りは好きですか? 釣りっていうと、いろいろな道具を揃えたり、仕掛け作りが難しかったりと、ちょっと面倒臭い遊びだと思われるかもしれない。実は私もそう思う。一匹でも多く釣るための張りつめた緊張感とかも大の苦手だ。
でも釣りっていうのは、それこそ魚の種類以上に釣り方があり、その中には気を張らないでできる“ゆるい釣り”もたくさんあるのだ。このコラムでは、そんな季節ごとのゆるい釣りとその周辺模様を紹介していきたいと思う。

text by 玉置 豊

イイダコ釣り、出船

船長からのレクチャーが終わったところで、船は富津港を出て釣り場へと向かう。とはいってもイイダコは水深4メートルくらいの浅い海でおこなう釣りなので、釣り場まではほんの10分程度だ。


いざ、釣り場へ。

しばらくすると釣り場に着いたらしく船が止まった。船長からの「はい、はじめてください」という合図にあわせて、全員が一斉にテンヤを真下に落として竿をヒョコヒョコと動かす。

昨日この船に乗った人が100匹も釣ったというイイダコ釣りで、坊主(一匹も釣れないこと)ということはまずないと思うのだが、釣り初心者の飯田君が釣れなかったら、誘った手前申し訳ないなあなんて思っていたのだが、彼は私よりも先に一匹釣り上げた。なんだ、心配して損した。


イイダコ。ほら、ラッキョウを抱いている。

そしてラッキョウを抱いたイイダコをしげしげと見ながら、ボソッとつぶやいた。

「本当にラッキョウで釣れるんだ。玉置さんもたまには本当のことをいうんですね。」

一気に悪天候になった

飯田君が先に一匹釣るなんてこりゃ雨でも降るんじゃないかと軽口を叩いていたら、本当に雨がザーザー降ってきた。さらに風もビュービューと吹いてきて船が軽く揺れている。飯田君は私が本当のことをいったから雨が降ったんだと言い張っている。


雨が降ってきてしまいました。

このコンディションだと、すでに車で酔っていた飯田君にはキツイかなあと隣をみたら、さっきよりさらに顔が青くなっていた。聞けば8時間以上寝ないと調子が悪い体質なのに、今日は朝早かったからろくに寝ていないらしい。さらに船というのは船首が一番揺れるので、私達の陣取った席が一番船酔いしやすい席なのだ。


あ、ダメそうな感じの人がいる。

車酔い、船酔い、睡眠不足、寒さ、雨。船で体調を崩すためのすべてのポイントをしっかりと押さえてしまった彼は、船のキャビンに消えていき、そのまま釣り終了まで戻ってくることはなかった。


あの手つき、きっと夢の中で釣りを続けていることだろう。

雨でも釣りは続いていく

その後、雨がどうにも強くなったので、カッパを用意してこなかった私もキャビンで2時間ほど休憩。どうにか小雨になったところで戦線復帰。隣を見れば小学3年生くらいの男の子がプルプルと震えながらも寡黙に釣り続けている。なんだか人として小学生に負けた気分だ。

雨よけに季節はずれの麦わら帽子をかぶり、寒さを耐えるため腰にホッカイロを当てて、寒さの震えを利用してプルプルと誘いをかける。なかなかの荒行である。それでも雨にも負けず、風にも負けずに我慢強く釣り続けていると、どうにかモタっとしたイイダコの重さがなんとなくわかるようになり、ボチボチとだが釣れるようになってきた。うん、釣りはやっぱり釣れるとおもしろい。


後半、どうにか釣れるようになりました。

釣り終了

11時半になり、船長さんからアナウンス。

「あと残り時間は30分ですが、ちょっと雨が強くなってきましたね。」

そうそう、実はみんなもう帰りたいんだよ。さあ、風邪を引く前に早あがりだ。

「雨ですけどあとちょっと頑張ってください!」

あ、頑張るんだ・・・。がんばります。

そんな感じで12時に終了。釣果は竿頭が100匹オーバーの中、中盤さぼった私は30匹ちょっと。まあ夕飯分くらいは釣れたかなと。


寒かったけれど楽しかったです。

船を下りて氷と川崎丸特製レシピを受け取り、本日の釣り終了。さて、帰ってイイダコパーティーをしようかな。おっと、飯田君を船のキャビンに忘れてきてしまった。ドンマイドンマイ。


イイダコの捌き方が載っているレシピがもらえたよ。

イイダコはおいしい

釣ってきたイイダコは、タコ飯、タコシャブ、タコ天ぷらなどにしておいしくいただきました。釣りたてのイイダコはプリップリとしていて食感が最高。こういう、お店ではなかなか売っていないような食材が手にはいるのが釣りのいいところだね。


倒れた火星人みたいなビジュアルですね。

というのが3年前の話。

一匹釣ってあとはずっと寝ていた飯田君が、「あの時のリベンジがしたい!」というので、またイイダコ釣りにいってきましたというのが次回の話でございます。

つづく


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