ヤマボウシにドキドキ? [親から届いた野菜です]

     
両親は定年後、山に住んで二人で畑を耕す生活を送っています。
そして東京に住んでいる娘の私や親せきに、野菜や米の詰まったダンボールを送ってきます。その野菜などの品々をお伝えするこのコラム、今回は初秋の収穫物が送られてきました。そしてあまり知られていないものも一緒に入っていました。

text by 堀江優子

東京に戻って…

前回は広島の庄原市にある実家に戻った様子をお伝えしました。あれから広島より自宅のある東京に戻り、忙しく働く日々が始まりました。
東京に帰ってきた時に、いつも思うのですが、やはり東京は人が多いですね。当たり前のことなのですが、少し離れただけでそのことが実感できます。
なにせ私、18才の頃、東京の新宿に初めて行った時、平日なのに「今日は祭り?」と思った人ですから。冗談ではなくそう思ったんです。すれ違う時に肩がぶつかる位、人が多く歩いている時なんて、私の田舎では祭りぐらいですから。
それが今や、東京に住んで10年以上が過ぎ、田舎に行ったら行ったで、逆に「全然人が歩いていない」ことや「コンビニがほとんど無い」こと、「夜は本当に暗い」と言うことに驚いたりしているのですから、慣れという感覚は現金なものです。

しばらくそんな都会と田舎の違いに思いをはせつつ働いておりましたが、しばらく経ったある日、送られてきました!野菜の入ったダンボール。

 
今回はいったい何が入っているのでしょう。

やはり上には母の手紙が入っています。


優子様

朝夕はだいぶ涼しくなり秋が深まって来ました。
栗が落ち始め最近は松虫のチンチロリンの鳴き声を聞きながら ふるさと祭りの作品作りに頭をいためています。

その後御変りございませんか。
毎日遅くまでおつとめごくろう様です。体が一番 無理をしないようにネ。
ようやく荷物をお届けすることができました。
品数は少ないのですが、会社の皆様にも召し上がってもらってください。
では またネ。

十月 母より

体を気遣ってくれてありがとう母よ。
そしてやはり語尾に片仮名のネを付けるのが好きな母よ。

では、どんどん段ボールの中身を開けていくことにいたしましょう。

なんだこれ?見たことの無い赤い実が


見たことのない赤い実が!

ガサガサと野菜たちを包んでいる新聞紙をあけて見たところ、初めて目にするものが入っていました。


ちょっとカサカサしていて、中に空洞が少しある感じ


母の解説が付けられていた

春に白い花の咲く「ヤマボウシ」の実です。
よく熟したのがもっと甘いんだけど 召し上がって!おもしろい味よ。

とのこと。
へー、ヤマボウシっていう木があるのですね。不勉強な私は初めて知りました。しかし気になるのはそこに書かれている「おもしろい味」という記述。
「おもしろい味」?…おもしろい味というのはどういう意味でしょうか…なんだか怖いです。しかし「召し上がって!」と自信満々に書かれているからには、もちろんおいしく食べられるのでしょう。
しかし食べたことのないものを食べるには、少しばかり勇気が必要ですよ。
なんかツブツブしているし…


恐る恐る口へ運びます

もぐもぐ…なんだ!結構いけるじゃない!…ん?ちょっと渋いか?

いや…甘い?
…いや…渋い?

これは…新しい味「あましぶい」ですよ!
という味、としか表現できないとても不思議な味。たしかに「おもしろい味」であります。

母の解説に書かれている通り、もっと熟したら渋みも薄くなって甘みが増すのではないでしょうか。
それにしてもヤマボウシって何なのでしょう。
調べてみたところ、漢字では「山法師」と書き、ミズキ科 ヤマボウシ属の落葉高木で初夏のころ白い花をつけます。街路樹・庭園樹・公園樹としても用いられ、花・果実・紅葉と3回楽しめるので、庭木にも最適な木だそうです。

もしかしたらあなたの近くの公園や街路に、このヤマボウシ、生えているかもしれません。
こんな実がなっているの、見たことありませんか?私は気づいていませんでしたよ。ハナミズキの花に似てキレイな白い花をつけるようですので、好きな方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかしヤマボウシ、見かけたら思い出してみてください。
その実は「あましぶい」ですよ!食べられます。
とはいえ、みだりに街路樹などの実をとって食べるのはあまりおススメできません。そんなことをしていたらどんだけお腹が減っている人なの?と思われてしまいますよ。
…そんな人は誰もいませんね。失礼いたしました。

ヤマボウシにしばらく心を奪われてしまいましたが、引き続き段ボールの中身をレポートします。


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